PCB設計・検証に

役立つ主要ツール一覧

プリント基板（PCB）の設計・検証・可視化において、適切なツールを使用することは、開発の効率化と品質確保に不可欠です。以下に、KiCad、Gerber Viewer、3Dビューアなど、実務でよく使用される代表的なツールをご紹介します。

1. KiCad（キキャド）

KiCadは、オープンソースで提供されている無料のPCB設計ツールです。回路図の作成、PCBレイアウト、3D表示、ガーバーデータ出力など、すべての基本機能を備えています。プロ・アマ問わず、世界中のエンジニアに広く使われています。
公式サイト：https://www.kicad.org/

2. Gerbv（ガーバービューア）

Gerbvは、Gerber形式のファイルを確認するためのオープンソースツールです。レイヤーの切り替え、寸法の確認、デザインの検証などが可能で、製造前のチェックに最適です。
公式サイト：http://gerbv.geda-project.org/

3. KiCad 3D Viewer（3Dビュー）

KiCadには内蔵の3Dビューワーが搭載されており、基板の完成イメージを3Dで確認することができます。部品の高さや位置、ケースとの干渉などを設計段階で可視化できます。
KiCadの一部機能として提供：https://www.kicad.org/

4. FreeCAD（フリーキャド）

FreeCADは、PCBの3Dモデルを外部で確認・編集したい場合に役立つ無料の3D CADツールです。STEP形式などで出力した基板データを読み込むことができ、筐体設計との整合性確認にも便利です。
公式サイト：https://www.freecad.org/

5. EasyEDA（イージーEDA）

EasyEDAは、ブラウザベースの回路設計およびPCB設計ツールで、直感的なUIが特徴です。シミュレーション機能やライブラリも豊富で、初心者にも使いやすい設計環境を提供しています。
公式サイト：https://easyeda.com/

6. Altium Designer Viewer

高機能な商用CAD「Altium Designer」で作成されたファイルを無料で閲覧・確認できるビューワーです。ガーバーファイルやPCBレイアウト、3Dモデルなどの精密な確認に活用できます。
公式サイト：https://www.altium.com/viewer

7. GerberLogix（ガーバーロジックス）

GerberLogixは、Windows用の軽量なGerberファイルビューワーです。ドリルデータやExcellon形式にも対応しており、製造ファイルの最終チェックに便利です。
公式サイト：https://www.softelec.com/en/gerberlogix.html

まとめ

PCB設計においては、用途に応じてツールを適切に使い分けることが重要です。KiCadのようなフル機能の設計ツールから、Gerberビューアや3Dモデル確認用のツールまで、目的に応じて活用することで、ミスを防ぎ、効率的な開発が可能になります。

設計前から製造直前まで、これらのツールを有効に使いこなすことで、より高品質なプリント基板の開発が実現できます。